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母べえ

あなたがいたから、すべてを愛せる。
1月26日より全国ロードショー
公式サイト http://www.kaabee.jp/

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母べえ


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巨匠・山田洋次監督が描く、
激動の昭和を生きた家族の物語


第76回米国アカデミー賞外国語映画部門ノミネートの快挙を成し遂げた『たそがれ清兵衛』、続く『隠し剣 鬼の爪』、『武士の一分』の時代劇三部作で、国内のみならず海外でも絶賛され、今や世界から注目される存在となった山田洋次監督待望の最新作『母べえ』が、ついに完成した。
原作は、長年に渡り黒澤明監督のスクリプターを務めた野上照代が、幼い頃の家族の思い出を綴ったノンフィクション作品。
舞台は、昭和15(1940)年の東京。夫の滋と二人の娘とつましくも幸せに暮らしていた野上佳代。その平穏な暮らしは、ある日突然、滋が治安維持法違反で検挙されてしまったことで一変する。戦争反対を唱えることが、国を批判するとして罪だったこの時代、平和を願う信念を変えない限り、滋は自由の身には戻れない。滋の元教え子の山崎や義理の妹の久子、型破りな性格の叔父・仙吉たちの優しさに助けられながら、佳代は娘たちを育て家計を支えるため奔走する。しかし、新年を迎えても滋は帰らず、やがて日本はアメリカとの戦いに突入していく......。

吉永小百合と実力派俳優たちの味わい深い演技

どんな困難を目の前にしても常に子供たちと喜怒哀楽を精一杯共にする情愛深い母、野上佳代。同時に、戦争反対の信念を曲げない夫を尊敬し、何があっても信じて支え続ける、一本芯の通った妻でもある。そんな主人公・佳代を演じるのは、名実共に日本を代表する映画女優、吉永小百合。長年にわたる原爆詩の朗読やボランティア活動を通して、静かに平和の尊さを訴え続けている彼女が演じたからこそ、佳代の人物像に魂を吹き込むことができた。平和への願いを投影した渾身の演技で、見事に新境地を開いた作品となった。
夫の野上滋には、歌舞伎界の重鎮であり、山田組には『武士の一分』以来2度目の出演となる坂東三津五郎。家庭では、妻や娘たちを慈しむ優しい父親であるが、一方でどんな苦境に立たされようとも自らの信念を貫こうとする高潔の人を見事に体現した。滋の教え子で留守家族を支える山崎徹には、浅野忠信。国内外の著名な監督に愛され、多くの作品に参加してきた若き個性派俳優が、これまでの作品では演じたことのないユーモラスな味わいを持った心優しい青年キ`山ちゃんキaを好演している。滋の妹・久子には、『武士の一分』のヒロイン役で鮮烈なスクリーン・デビューを果たした檀れい。また、佳代と滋の二人の娘役は、半年間にわたるオーディションで選ばれた。しっかり者だがナイーブな一面を合わせ持つ長女・初子役にはTVドラマ「14才の母」で注目され、近年TVドラマ、CMなど活躍めざましい志田未来。天真爛漫でおてんばな次女・照美役には佐藤未来。そして佳代の変わり者の叔父・藤岡仙吉には、近年俳優としても高く評価されている笑福亭鶴瓶が扮する。また、埼玉県川口市のSKIPシティに、綿密な時代考証を重ねて戦前の街並みを再現したオープンセットも見所である。

混迷する現代を生きる
すべての日本人へ贈るメッセージ


「家族」というテーマは、山田洋次監督が折々の時代に大切に描いてきたテーマである。1970年には『家族』で、高度経済成長期の真っ只中、長崎から北海道へ移動する道中、幾多の困難に出会いながらも生きる希望を捨てない家族を描いた。1991年の『息子』では、バブル崩壊後、田舎と都会に離れ離れに暮らす父と息子が、一度は切れかけた絆を取り戻していく姿を描いた。いずれも、時代の空気を反映しながら、普遍的な家族愛を描き、多くの観客から深い共感を呼び、その年の主な映画賞を総なめにした傑作である。そして今、時代の求めに応じるかのように、山田監督が再び「家族」を描いた。物語の中で主に描かれる昭和15(1940)年から昭和16(1941)年は、日本が太平洋戦争へと歩みを進めていく不穏の時代。国際情勢の変化や不安定な政情の中、人々が先行きの見えない不安を抱えているという点で、現代とも重なる時代だといわれている。しかし、そこには、人と人の絆があった。ちゃぶ台を囲む家族の団欒は、信頼と愛情に満ちた空間であり、隣家に向かって開け放たれた風通しの良い縁側は、他人同士でも気軽に入り込み、助け合える交流の場でもあった。そんな今日の日本が失いつつある心を描き、困難な時にこそ何を信じ、守るべきかを問いかける感動作―それが、『母べえ』である。
2008年、混迷する現代を生き抜くための真の希望を、日本に生きるすべての人に贈ります。

【「母べえ(かあ)」とは─】
物語の舞台となる野上家では、お母さんのことを「母(かあ)べえ」、 お父さんのことを「父(とう)べえ」、初子を「初(はつ)べえ」、照美を「照(てる)べえ」という愛称で呼んだ。

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野上佳代 吉永小百合
山崎徹 浅野忠信
野上久子 檀れい
野上初子(少女) 志田未来
野上照美(少女) 佐藤未来
小菅 笹野高史
隣組組長・福田 でんでん
福田健一 神戸浩
小宮山 近藤公園
渡辺夫人 茅島成美
藤岡久太郎 中村梅之助
島崎 松田洋治
交番の巡査 赤塚真人
杉本検事 吹越満
藤岡ふみ 左時枝
二階堂肇 鈴木瑞穂
野上照美(大人) 戸田恵子
野村医師 大滝秀治
藤岡仙吉 笑福亭鶴瓶
野上滋 坂東三津五郎

監督 山田洋次
原作 野上照代「母べえ」(中央公論新社)
脚本 山田洋次/平松恵美子
制作・配給 松竹株式会社

カラー|ヴィスタサイズ|ドルビーデジタル|132分

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