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パラノイドパーク

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4月12日よりシネセゾン渋谷ほか全国ロードショー
公式サイト http://paranoidpark.jp/

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パラノイドパーク

©2007mk2

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『エレファント』 『ジェリー』 『ラストデイズ』を経て、ガス・ヴァン・サント監督の次なる挑戦は、「被写体に近づくこと」。

思春期特有のゆらぎや痛みを若者たちと同じ目線に立ち、独特の映像センスで描くことで知られるガス・ヴァン・サント。『エレファント』 『ジェリー』 『ラストデイズ』の3部作でカンヌ国際映画祭パルムドールをはじめ、数々の賞に輝き、名実ともに世界中から賞賛を浴びてやまない。
そんなヴァン・サントの最新作は、2007年カンヌ国際映画祭60周年記念特別賞を受賞した『パラノイドパーク』。先行公開されているフランスでは、彼のマスターピースとの呼び声高い、『エレファント』の興行収入を抜く勢いだ。

今回、ガス・ヴァン・サントが題材に選んだのは、ブレイク・ネルソンの同名小説。主人公アレックスがふとした偶然から誤ってひとりの男性を死なせてしまうことから物語は始まる。おびえ、悩み、不安に駆られながらも、まるで何事もなかったかのように日常生活を送っていくアレックス。一夜にして人生の試練に直面することとなり、いきなり現実のただなかに投げ出されたアレックスはあることに気づく。
「僕らのちっぽけな問題とは別の次元のもっと大きな何かが世の中にはたくさんある」。

原作同様、手紙を媒介として一人称で語られる本作は、アレックスと自分が同化していくような錯覚に陥り、かつての自分を思い起こさせる。それはまるで、心の奥底に眠る傷のかさぶたがゆっくりとはがされるかのようだ...。
ヴァン・サントは、自分の犯した"罪と罰"に思い悩み、"大人と子供"のまん中で現実との距離感がうまくつかめない少年のゆれ動く気持ちを、繊細に、そして適度な温かさをもちながら描きだす。
『エレファント』 『ジェリー』 『ラストデイズ』では、一貫して被写体との距離を保ってきた。だが、『パラノイドパーク』では、被写体に歩み寄ることで、新たな世界観をつくりだした。

少年の心を映し出す、映像と音楽のコラージュ

橋の上を流れる車の列。滑走するスケートボード。学校の廊下でおしゃべりに興じている子供たち。スローモーションとクイックモーション。35mmとスーパー8。映りこむ光と影。冒頭からぐっと引き込まれていくガス・ヴァン・サントのつくる映像美。今回は、『2046』『花様年華』のクリストファー・ドイルを撮影監督として起用したことで、より一層、斬新で研ぎ澄まされた映像となった。「『エレファント』『ジェリー』『ラストデイズ』はまぎれもなく最高傑作だ。それらの映画からまた一歩踏み出し、後退することなく前進すること。それがこの映画の最大のチャレンジだった。その場面を表現するいちばんふさわしいカメラワークをみつけるため、いろいろなフォーマットを試していったんだ」(クリストファー・ドイル)。
その映像に呼応するように音楽の面でも新たな飛躍がみられる。今までのミニマムな音楽使いとは一変。ミュージック・コンクレートや映画音楽の巨匠であるニーノ・ロータ、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で起用した、エリオット・スミスやイーサン・ローズのサウンドをあわせることで、見事なサウンドスケープをつくりだしている。一見アンバランスに思える映像と音楽のコラージュ。しかしその不均衡さが少年の不安や葛藤、そして重層的な世界を浮かび上がらせる。

ポートランドでつくられた、スタイリッシュで無機質な映像

オレゴン州ポートランドを拠点として作品をつくりつづけるガス・ヴァン・サント。『パラノイドパーク』でも、自然と都会が共存した街の雰囲気が彼の作品にさらなる魅力を加えている。
原作は、ポートランド出身の作家、ブレイク・ネルソンの同名小説。主演のゲイブ・ネヴァンスをはじめ、出演者のほぼ全員がポートランド出身。音楽もポートランド出身のイーサン・ローズや地元のラジオ番組で使われていたミュージック・コンクレートを使用。映画の中のカフェ、レコード店はヴァン・サント自身のお気に入りの場所でもある。原作、キャスト、音楽、舞台。すべてに注ぎ込まれたポートランドのエッセンスが映像に物語に、スタイリッシュさを加えている。

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アレックス ゲイブ・ネヴァンス
ジェニファー テイラー・モンセン
ジャレッド ジェイク・ミラー
リチャード・ルー刑事 ダン・リュー
メイシー  ローレン・マッキーニー
スクラッチ スコット・グリーン
キャル オリバー・ガーニアー
クリスチャン ウィンフィールド・ヘンリー・ジャクソン
ヘンリー ディラン・ハインズ
ジョルト ブラッド・ピーターソン
警備員 ジョン・"マイク"・バローズ
ペイズリー エマ・ネヴァンス
ポール ジョー・シュヴァイツアー
トミーおじさん クリストファー・ドイル
アレックスの母 グレース・カーター
アレックスの父 ジェイ・"スメイ"・ウィリアムソン

監督・脚本・編集 ガス・ヴァン・サント

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