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山桜

藤沢周平文学の神髄をたおやかに映画化
4月山形県先行ロードショー
5月31日よりテアトルタイムズスクウェアほか全国順次ロードショー
公式サイト http://www.yamazakura-movie.com/

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山桜

©「山桜」製作委員会

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失意の日々を毅然と耐えて過ごす人々を描いて今なお絶大な人気を集める、藤沢周平の時代小説。その作品はこれまでに何度もドラマや映画に映像化されてきたが、珠玉の短編として名高い「山桜」は、主人公を野江という女性に据えている点で藤沢文学の中でひときわ精彩を放っている。この「山桜」を、初の時代劇出演になる田中麗奈と3年ぶりにスクリーンを飾る東山紀之の主演で、みずみずしい感覚でたおやかに映画化したのが本作だ。庄内の美しい四季と澄んだ空気の中で、野江は運命に立ち向かう。とりかえしのつかない道を選んでしまった絶望を越えて野江が光明を見つける物語は、現代に生きる私たちの胸を打ち、強い励ましを与えてくれるのだ。

回り道のあとで見つける、いるべき場所

江戸後期、北の小国、庄内の海坂藩で、野江は不幸な結婚生活に耐えていた。春先にひさしぶりに実家を訪れて叔母の墓参りを済ませた野江は、可憐な山桜を目指して初めての山道を進む。薄紅色の花に野江が手を伸ばしたそのとき、背後で男の声が響く。「手折ってしんぜよう」。精悍でありながら穏やかな瞳が印象的な長身の武士(弥一郎)がそこに立っていた。山桜に手繰り寄せられた運命の糸。この一度の出会いが、回り道をつづけてきた野江に、「この道を来てよかった」と心から思わせるまで、2人それぞれの道はまだいくつもの紆余曲折を経なければならないのだった。

4人の女性が示す生き方

最初の結婚が夫の急死によって幕を閉じ、1年前に磯村の家に再嫁した、23歳の野江。娘が婚家で辛い思いをしていることに心を痛めながら、耐え抜けばいつか事態は好転すると励ます母。母の心にも野江の心にも、若くして亡くなった野江の叔母の孤独な一生がかすめるからこそ、離縁の文字は頭から払いのけるしかないのだった。良妻賢母の鑑のような母親の厳しさと優しさ。薄幸に思えた亡き叔母の一生に垣間見える幸福。そして、のちに出会う弥一郎の母の、海より深い寛容な心と笑顔。人生の回り道で惑う野江を取り巻く3人の女性は、それぞれに温かく彼女を包み込み、行く手の道しるべとなってくれるのだ。

スクリーンを彩る豪華キャスト

主人公・野江には主演映画の公開が相次ぐ田中麗奈。真の強い凛とした女性像を見事に体現し女優としての新たな一面を見せた。正義感と誠実さに満ちた武士を凛凛しく演じるのは東山紀之。その立ち居振舞と殺陣の美しさには目を見張るものがある。二人を取り巻く人々にも実力派俳優陣が一堂に会する。心優しい父親を重厚に演じる篠田三郎、母親の深い愛情を表現する檀ふみ、悪役になりきった村井国夫、そして登場するやスクリーンに風格をもたらす富司純子。文庫本でわずか20ページほどの短編に描かれた人間ドラマが、最高のキャストを得て、奥行き深く、端正に、美しく映画化された。
この原作を脚本化したのは、飯田健三郎と長谷川康夫。 
監督は、田中麗奈の魅力を『はつ恋』(00年)で存分に引き出した篠原哲雄。本作で初の時代劇に挑んでいる。
そしてこの野江の物語を、一青窈の歌声が力強く称えて、感動の余韻をいつまでも胸に残すのである。

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磯村野江 田中麗奈
手塚弥一郎 東山紀之
浦井七左衛門 篠田三郎
浦井瑞江 壇ふみ 手塚志津 富司純子
浦井新之助 北条隆博
浦井勢津 南沢奈央 磯村左次衛門 高橋長英
磯村富代 永島暎子
諏訪平右衛門 村井国男

監督 篠原哲雄
脚本 飯田健三郎/長谷川康夫
原作 藤沢周平「山桜」(新潮文庫『時雨みち』所収)企画協力 新潮社

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コメントレビュー

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期待度・評価:good感動! goodフツー goodイマイチ good最悪!
コメントレビュー:


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good《takakoさん》
先行上映を見て来ました。藤沢周平を映画化した物の中では最高傑作だと思います。とにかく、セリフの少ない東山紀之さんの圧倒的な存在感が凄いです。そして静かに流れるストーリー。非常に感動しました。沢山の人に見てもらいたいです。
(2008.04.22 18:39)

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