組合長挨拶 ホームに戻る

リーマンショック以来の100年に一度といわれる世界規模での大恐慌の中で新しい年が明けました。昨年後半は、ますます厳しさを増す社会経済情勢の中で政権交代があり国政の流れも大きく変わってまいりました。今いちばん望まれるのは景気の回復であろうかと思いますが、新年度の国家予算は90兆円を超えるかつてない大型予算であります。年末にはその概要も出てまいりましたが、景気対策をはじめ一次産業関連予算はいつになく厳しさが感じられる内容であります。

不安定要素の多い幕開けでありますが、林業界にとっては1997年の京都国際会議での議定書以来、地球温暖化防止の論議はさらに進み、森林の持つ二酸化炭素吸収源としての機能はじめ化石燃料に代わる木質バイオマスなど、削減目標が達成できない企業との間でその吸収量に応じて取引ができるという制度(オフ・クレジット制度)もできてまいりましたし、新政権のCO225%削減方針などもあり一筋の明るい兆しも見えてまいりました。

また、私ども佐伯広域森林組合にとりましては、昨年は懸案の大型工場が竣工し稼働を始めた記念すべき年でもありました。戦後の造林ブームから50年、膨大な面積の人口林が逐次伐期に達し、木材価格の低迷する中で、より付加価値を付け幅広く出荷することによって、循環型林業を推進し、森林を守り、組合員の皆さまにまた地域社会に貢献するためのものであります。予想をはるか上回る住宅着工戸数激減の大不況下の稼働開始であり皆さんにご心配をおかけしておりますが、外材を取り巻く状況の変化と消費者の環境資源としての国産材への関心から、確実に時代は外材から国産材へと流れてまいりました。ただ、需給バランスや円高等の影響で価格の低迷はありますが、質と量においての安定供給という条件が満たされれば先行き非常に明るさが見えてまいります。当工場においては、より質の高いKD材(乾燥材)の量産を目指しており、営業活動の成果などもあって徐々に実績も上がってきており、まずは順調な滑り出しでございます。さらに安定供給を目指して、質量ともに安定的に生産し、確実に国産材時代のレールに乗せるためには、現状不十分である乾燥仕上げの機能を早期に強化という大事な課題も残っております。早い時期での安定稼働目指してさらに傾注する所存であります。

世の中全体は基本的に環境を基調にしての流れであり、今の泥沼のような不況からの脱出は環境基調を抜きにしてはありえないと思います。環境に君臨する森林組合にとっては、ピンチをチャンスとして活かす絶好の機会です。

新年にあたり、今後さらに時代の流れをしっかり見極めながら、木材生産と森林の持つ公益性の両面を視野に入れ、地域林業の振興に佐伯広域森林組合の発展のために精一杯邁進することをお誓いいたしますと共に、組合員皆様が、今年も更にご健勝でご多幸であるようご祈念申し上げ挨拶といたします。

組合長 戸髙壽生

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